巣園流水泳教目

得業士巣園流では、泳力および泳法技術の習得、練磨に励み、水と一体になって泳ぐまでの「得業士」の水準を目指すことを訓練目的としている。 水泳学校においては、水泳訓練の初日に級を分けるための検定試験をし、訓練はすべて級別で行なう。 進級試験は各級に共通な科目クロール、一重伸、ブレスト、バック及び各級教目について行なう。但し六級・七級には共通科目の試験を行なわない。また、特別技能のある者については別に選考することがある。
得業士(黒帽に白線3本) 巣園流師範の資格を有する。
一級 (黒帽に白線1本) 指導法、救助法、水上競技規則、漕法、御前(静抜手)舞鶴、立体全部、応用泳法全般。
二級 (白帽に黒線2本) 大抜手、片抜手、二重伸、トラジオンストローク、片手抜、諸手抜、平体抜手全部、横体片抜手全部、ダイビング全部。
三級 (白帽に黒線1本) 抜手伸、片抜手、小抜手、諸抜手、バタフライストローク、速抜手、水中一重伸、水中蹴伸(諸蹴、片蹴)、逆下、ダイビング規定跳、100m1分30秒以内、遠泳5時間以上。
四級 (白帽に赤線2本) 片抜手一重伸、サイドストローク、諸手伸、継手伸、三段伸、項下、ポロ、水中斐伸、横体全部、浮身、潜水。
五級 (白帽に赤線1本) 一重伸正体、ブレストストローク、平伸略体、同正体、バックストローク、二重伸、二段伸、平体全部、遠泳1時間以上。
六級 (赤帽に白線2本) 一重伸略体(あるいは行)、クロールストローク、両輪伸(あるいは草または平)。
七級 (赤帽に白線1本) 適宜の泳法で100m以上泳ぐこと。
※教目とは別に教職員(黒帽に白線2本赤線1本)、OB(黒帽に白線2本)、 および八級(赤帽)がある。

(2008年現在) 出典:『巣園流50周年誌』